東京を筆頭にコロナ感染者が急増する中、１年延期されていた「東京オリンピック」が開催されました。関係者全員に「万全」の感染対策を実施し、ほぼすべての競技が無観客で行われるなか、金メダル２７個を獲得した日本勢の大活躍と共にその幕を閉じました。各競技での息詰まる熱戦やスーパーアスリートたちの超人的な技と能力に驚嘆し、そして開会式や閉会式での感動はまだ記憶に新しいところです。

その一方では、「大規模災害級」にまで拡大した第５波のコロナ禍で、苦しむ大勢の人たちの存在も同時に報じられていましたし、また時を同じくして、オリンピック開催中及び閉会後にあった広島・長崎の原爆の日、そして１５日の終戦の日。本来、平和の祭典のシンボルであるべきオリンピックと相反する出来事がオーバーラップして、何とも複雑な思いがしたことも事実です。

世の中には、一人の力ではどうしようもないことが多く存在します。ただ、時代の流れや違いはあっても、これまで人類が幾度となく遭遇してきた災いの中からも力を合わせ克服する力を、今こそ一人ひとりが発揮していかなければならない時でしょう。平和であることを噛みしめ、平穏だった時を思い出し、決して諦めずに！！