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ぶらっ To ブログ ~「危険」を生かす『安全』な環境とは

子どもの生活環境の中でも屋外の自然環境においては、安全なものばかりでなく中には危険なものも存在します。身近なもので言えば、ハチやムカデ、イラガの幼虫のキントキなどの「毒虫」。また、水仙やアジサイの葉、青ウメ、ビワなどの若い果実の種子の殆どには、大なり小なり毒と言われる有害物質が含まれていることが知られています。

こうしたものが危険だからといって、生活環境からすべて取り除かれたらどうなるのでしょうか?その場での安全は取り敢えず確保されますが、子どもにとってみたら将来、身近で遭遇するかもしれない「危険」を知らないまま成長するということにもなり、返って「危険」なのではないでしょうか。

幼稚園の生活環境はもちろん【安全最優先】ではありますが、ここで大切なのは、その中にも少しずつ自然な形で「危険」なものを用意しておくことも必要だということです。

樹木や草花があれば、それらには自然に虫など生き物たちが集まってきます。こうした自然環境にはごく普通に、毒虫や微量な有毒物質を含む植物も含まれるでしょう。これら一見マイナスと思われるものを生かしていくことこそ、「危険」を知り、それから逃れる「安全」の術を知るための大切な教材であり、またそれ以上に学ぶことやたくさんの『ほんもの体験』ができるのです。